「受け入れ側の看護師の心にビジョンを響かせ浸透させる。」とは

中途採用看護師を受け入れるときに必要なのは、
中途採用看護師をどのように育てるのか、
具体的なビジョンを受け入れ側の看護師全員に伝えることです。

 

そして、病棟全体で、中途採用看護師を育てていくことが必要です。

 

ですが、看護部や部署単位の理念や教育目標をビジョンとして、
看護師全員にそれを伝えたとしても、
どこまで受け入れ側の看護師の心に響き、
共通認識として浸透しているのかは不明ですし、
実感としてわからない部分が多いです。

 

理念や目的は、施設の年間教育計画の最初に書かれていたり、
ホームページに目立つように掲載されていたりしても、
受け入れ側の看護師の1人ひとりがじっくりと
ビジョンの意味や背景について考える機会はそうありません。

 

また、看護管理者や教育担当者からは、
「入職時のオリエンテーションでも
施設パンフレットで理念を示しているのに、
日常業務では流されてしまい、意識した行動になっていない。」
という声も多く聞かれます。

 

どれだけ理念や目的、目標が大事だと実感していても、
やはり、ヒトは、時間が経てば忘れてしまいます。

 

まして、めまぐるしい看護の臨床現場で、
ケアを提供しながら、
新しい仲間の教育にあたる受け入れ側の看護師にとって、
細かくビジョンを確認し、そのビジョンに沿った行動をするのは
容易なことではないでしょう。

 

看護管理者は、受け入れ側の看護師の意識が低いと責めるのではなく、
ビジョンを浸透させるために、
自らがどれだけのことを実施したのかを見直し、
その結果によって受け入れ側の看護師の考え方や態度を
評価することが必要です。

 

ときには、受け入れ側の看護師たちの心に
看護管理者のアプローチが響かない方策であったと反省し、
謙虚にほかの方法を検討すること、
より容易に受け入れ側の看護師にアプローチが届く方策を模索することも必要です。

 

看護管理者が自分の言葉でビジョンをとき、
施設内ニュースで取り上げ、
標語にしてナースステーションに掲示し、
カンファレンスで関連するテーマを議論するなど、
受け入れ側の看護師の共通認識を育てるためには、
さまざまな工夫をし、ビジョンを浸透させる具体的な行動が必要です。