「具体的な承認の行動が確かなサポートとなる。」とは

中途採用看護師が着実に成長するためには、
「自分は他人から存在を認められているという実感を感じられること」、
そして、「安心できる雰囲気があること」は、欠かすことができません。

 

この時期に形成された施設や部署に対する印象や
漠然と抱いたイメージは、かなり長い間中途採用看護師に
大きな影響を及ぼすことでしょう。

 

処置や手続きに関する指導場面では、
まず、相手の経験に基づく意見を認めるという態度が必要です。

 

そのような態度は、中途採用看護師の存在そのものを肯定し、
大きな信頼を得ることにつながるでしょう。

 

たとえば、ある処置について、
中途採用者が「このようなやり方でやっていました。」発言した場合、
「でも、このやり方がうちのやりかたですから、
この方法で行ってくださいね。」と言う対応と、
「なるほど、そういうやり方もあるのですね。
オリエンテーションでは現状の方法を説明するのですが、
もっと良い方法を検討することも必要ですね。」
と言うように対応するのでは、与える印象はまったく異なります。

 

中途採用看護師が、
「私は○○という方法でやっていた。」、
「それは、○○じゃないですか?」と、
自らの知識や経験に基づいて発言したときには、
まず、「なるほど」、「そうなのですね。」とうなずきながら受け止め、
ポジティブにフィードバックすることが必要です。

 

このような中途採用看護師の言葉の背景には、
「私はしらないわけではない。」、「できないわけではない。」、
「知識はある。」と言う中途採用看護師の思いがあります。

 

そして新しい環境に入って、
自分が予想していた以上に「できない」という状況に、
崩れそうな必至で支えている心理状態にあります。

 

そのような思いにどう反応してもらうことができるかによって、
中途採用看護師の新しい職場の雰囲気や人間関係に対する印象が、
プラスにもマイナスにも変化します。

 

中途採用看護師の今後の捉え方は、
「何を」教えられたかではなく、
「どのように」教えられたかによって、まったく違ってきます。

 

プラスの印象が中途採用看護師の環境適応を促進する要因になるのは
言うまでもありません。

 

できることなら、中途採用看護師が、
「ここでやっていけそうだ。」
と、安心して思うことができるような関わり方をしたいものです。