中途採用看護師との信頼関係をつくるには

私たちヒトは、誰しも他人から大切にされたいという気持ちや、
価値のある人だと思われないという気持ちを持っています。

 

特に、入職して間もない中途採用看護師は、
普段であれば些細なことだと思えるような相手の言動に敏感になっていて、
自分の意見に対して否定的な反応をされてしまうと、
自らの存在自体を否定されたように思ってしまうこともあります。

 

このようなことは、職場への適応を妨げる大きな要因になってしまい、
せっかく採用した中途採用看護師の短期間での離職につながる事態ともなりかねません。

 

中途採用看護師の配属から間もない時期の自尊感情は、
新しい環境で危機的な状態であることを十分理解し、
受け入れ側が適切に対応することが必要です。

 

それは、具体的に何かを教えることを優先するかかわりを
意味するのではなく、
中途採用看護師の気持ちに配慮することであり、
信頼関係を築くための受け入れ側の看護師一人ひとりの
具体的な承認行動を大切にするということです。

 

この具体的な承認行動が、中途採用看護師に提供されるためには、
受け入れ側の看護師に「新しい仲間を支えるサポート」の行動化を
してもらうことが必要であり、大切です。

 

まず、教育担当者自らが、
受け入れ側の看護師たちに共感し、承認してもらうための
サポートを行うことが必要です。

 

そして、同時に受け入れ側の望ましい行動によって、
具体的にどのようなことが期待でき、
それはどういった目標につながるのかという
明確なビジョンを繰り返し説明することが必要です。

 

そして、教育担当者自身が受け入れ側の看護師に対して「態度で示すこと」、
「モチベーションを高めるかかわりを持つこと」が必要です。

中途採用看護師との信頼関係をつくるためのポイント

(1) 中途採用看護師に対して

 

・基本的な信頼関係はすべての指導の基盤となる。

 

・具体的な承認の行動が確かなサポートとなる。

 

(2) 受け入れ側の看護師に対して

 

・ビジョンに基づく具体的行動に理解と協力を得る。

 

・受け入れ側の看護師の心にビジョンを響かせ浸透させる。

 

・サポートの方法は受け入れ側の看護師全員で決める。

 

・中堅看護師の影響力を組織文化作りに活かす。

 

・看護管理者や教育担当者がどう行動すべきか自らの態度で示す。