中途採用看護師の情報はどこまで共有するか

中途採用看護師の強みや経験を存分に活かし、
施設に還元してもらうためには、
初期に施設への適応をはかることが重要です。

 

また、すべての受け入れ側の看護師の協力が必要不可欠です。

 

看護管理者は、このことを十分に認識した上で、
看護管理者から病棟に働きかけをすることが必要です。

 

中途採用看護師に、初期の段階で施設に適応してもらうためには、
中途採用看護教育において必要な情報を共有することが必須です。

 

新人看護師や中途採用看護師の入職の際は、
配属部署に名前や年齢、教育背景、出身地などが伝えられることが多いです。

 

ですが、中途採用看護師がなぜこの施設を希望して面接を受けたのか、
看護職としてどのような目標を持っているのか、
家族構成や私的に優先したい事項などが部署に情報提供されることは、
非公式でなされても、公式な場で行われることが少ないです。

 

そのため、受け入れ側の看護師は、
どの程度のスキルや経験を持った経験者が来るのかがわからず、
どのように接したらよいのか、
どの程度意見を言ってよいのかがわからず戸惑ってしまうことも少なくありません。

 

その結果、不必要にやさしくしたり、
経験者なのだからこれくらいできて当たり前、こうあるべきと押し付けたり、
あれもこれもできないと指摘するだけで、
中途採用看護師への指導が展開されているなどの場合もあります。

 

とはいっても、看護管理者が採用面接時で得た採用希望者の要望や経験など、
本人の許可なしに受け入れ側の看護師全員に伝えることは、
個人情報保護の観点から手放しで推奨できることではありません。

 

個人の情報については、慎重な取り扱いをすることが必要で、
本人の意向の確認をすることが必要です。

 

採用面接時、もしくは採用前に、中途採用看護師に対して、
「あなたの考えや過去の経験いついて、
差し支えなければ病棟看護師と共有して、
あなたをサポートしたいと思います。」と伝え、
「もし、これだけは困るという点があれば、
遠慮なくおっしゃってください。」というように、
情報共有について許可を得ることが大切です。

 

何のための個人の情報共有なのかを理解することができれば、
中途採用看護師からの理解も得ることができるでしょうし、
選択する権利を中途採用看護師にゆだねることによって、
相手からの信頼を得ることにもつながります。