中途採用看護師に対する施設側の期待を明確にする

採用が決まると、看護管理者はどのような業務で力を発揮してもらおうか、
イメージを膨らませてアレコレ考えると思います。

 

中途採用看護師に「あれもやってもらいたい、これもやってもらいたい。」、
「こんなことも実現できたらうれしい。」など、
今後を夢のように語り、最後に「一生懸命がんばりましょうね。」
と締めくくる、採用面接も少なくありません。

 

ですが、中途採用看護師にしてみると、
「この病院に入ったら、どんどん使われそうだ。」、
「看護部長の夢は、この施設で実現可能な夢なのだろうか?」と、
不安や戸惑いが生じてしまうことも多いです。

 

現実的な施設側の期待を具体的にわかりやすく示す

 

今後のビジョンを語ることも大切です。

 

ですが、そのビジョンは抽象的なものだけではなく、
現実的にどのような展望があるのか、
それに向かって現在、何に取り組んでいるのか、
その中で中途採用看護師はどのように施設に貢献できるのかを
わかりやすく、具体的に、施設側の期待を示すことが重要です。

 

たとえば、看護管理者は、以下のような項目について、
自らの施設の方針を把握し、
その内容を可能な範囲で中途採用看護師と情報を共有し、
その上で中途採用看護師の希望と折り合いをつける作業が必要です。

 

看護管理者が把握すべき自らの施設の方針

 

・長期の基本的人員採用計画

 

看護師が不足しているから一人でも多く看護師がほしいという
漫然とした理由ではなく、何のために、どのような人材を、
どれくらい必要としているのか、それを実現するためには、
新卒看護師と中途採用看護師の比率は理想的にどの程度と考えるのか、
などの計画的な将来の見通しを把握することが大切です。

 

・看護師の確保と定着の戦略

 

看護師の確保と定着を図るための
賃金、福利厚生、勤務方式、PRを含めてどう考えるのかについての戦略をたてます。

 

・中途採用看護師を採用する必要性

 

新卒看護師ではなく、あえて中途採用看護師を迎え入れて、
何を実現させたいと考えているのかについて把握します。

 

・施設の現状

 

施設の地域特性、人的資源への投入予算、他部門との連携、
職員および採用希望者の分析、
自施設の人材確保における強みや弱みについて把握します。

 

・受け入れ側の看護師の考え

 

受け入れ部署はどのような職場にしたいと考えているのかを把握します。

 

・中途採用看護師に対する教育、指導、支援の具体的内容

 

・中途採用看護師教育を引き受けるうえで、
どのような支援体制をとっているのか

 

・受け入れ側部署としての支援体制は何か

 

・受け入れ側の看護師、看護管理者、教育担当者などの果たすべき具体的役割は、
どのようなことをしなければならないのか

 

 

このような内容にについて、看護管理者がまず把握し、
中途採用看護師に説明をすることが大切です。

 

そして、中途採用看護師にどのような力を発揮してもらいたいのか、
看護管理者が自らの言葉で、語りかけることが重要です。