目標設定は納得のいくものとする

教育のデザインには、さまざまなプロセスが含まれます。

 

まず、何をいつまでに教育するのかを
中途採用看護師と共に決定する場を設けましょう。

 

そして、教育をデザインする必要性について、
また、それを今後どのような方法で進めていくかについて
お互いに共通理解しておくことが重要です。

 

目標としては、「退院後の生活を見据えて看護計画が立案できる」と設定しても良いのですが、
この目標の設定の仕方では、どのような力が必要なのか、
共通理解は難しいことが予測できます。

 

ですからたとえば、看護管理者が自分の言葉で、
「私の部署では、○○のような看護の力で、
患者さんやその家族に最善のケアを提供したいと考えています。
あなたは、今までの経験から、
どのあたりなら私たちに力をかしてもらうことができますか?
また、どの部分をもっと強化したいと考えますか?」
と、相手の考えを引き出します。

 

すぐに答えが出ないようであれば、
「このシートを使って、
私たちは患者さんの生活状況を把握するための
聞き取りをしています。
あなたにも、このシートを使って、
看護計画を立ててもらいましょう。
目標は、今月中に5つのケースの看護計画を立てるということにしませんか?
5ケースとったところで、聞き取り方やシートの記入の仕方、
どのように看護計画に退院後の生活を考えて立案するかについて
共に考えましょう。」
などと提案します。

 

このようにすることによって、

 

 (1) 患者さんの生活状況の聞き取りから、
    この地域の特性を考えた生活状況を把握することができる。

 

 (2) 聞き取りの際のコミュニケーションを円滑に行うことができる。

 

 (3) シートをもれなく記載することができる。

 

 (4) シートに記載した内容を、看護計画に反映することができる。

 

 (5) 一ヶ月以内に、5つのケースで聞き取りを行い、
    自身の課題とシート活用に関する問題点をあげることができる。

 

など、何をどこまでやってもらいたいのか、
目標という形で明確にします。

 

また、看護管理者や教育担当者と中途採用看護師の2者間で、
どの順序で行えば中途採用看護師の負担が少なくてすむのかを検討し、
決定します。

 

これを文書に残すことで、安心して看護を行うことができますし、
看護管理者や教育担当者もどこまでできたのかを評価しやすくなります。